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zoom RSS Flight Simulator Xを現実に即して飛行してみる

<<   作成日時 : 2013/12/27 22:36   >>

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前回は味方の空母を撃沈するという危険人物を気取ってみましたが、今回は真面目にやります。

ただし、Combat Flight Simulatorではなく、普通のFlight Simulatorです。
民間機ということで、ちゃんと航空法に則って正しい手順で飛ばすんです

先の記事でも少し紹介しましたが、このFlightSimulatorはマイクロソフトの主力ゲームの一つで、バージョンアップを重ねながら今日まで進化してきました(ただし、開発チームが閉鎖されたため、現在ではMicrosoftFlightという別のゲームがその後継となっています)
初代バージョンはもう何十年も前に発売されたもので、当時はまだテクスチャというものがなく、グラフィックは単純にワイヤーフレームのみという簡素なものでした。しかし、それでも航空機の挙動は現在の最新の家庭用飛行機ゲームのそれよりも随分とリアルだったそうです。その後、バージョンアップを繰り返しグラフィックも格段に進化しましたが、逆にパソコン側にも高い性能が求められるようになり、それこそ「FlightSimulatorを作動させるためにハードウェアが進化する」とさえ言われたこともあるそうです。

さて、前置きが長くなりましたが、今回はそんなFlightSimulatorシリーズの最終作であるFlightSimulatorX(“X”はエックスではなくテン、第10作目です)で、ソフトの紹介も兼ね実際に飛行してみたいと思います。※スミマセン。離陸と巡航のみです。着陸はありません。

なお、専門用語をいくつか記事の中で使用しますが、カッコ内に解説を併記するなど初めての人にも読みやすいよう心がけました。


とりあえず起動するとこんな画面が表示されます。ここで機体と燃料、乗員の数、出発地、気象を設定できます。

まずは機体ですね。矢印をクリックしてください。
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セスナ172SPという初心者向けの飛行機を選びます。
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この機体、詳細に説明するとそれこそ本が一冊書けそうなのですが、簡単に言えば、レシプロエンジンを搭載した4人乗りのセスナ機です。セスナ機という名称はゲーム機をファミコンと呼ぶのと同じようなもので、小型機市場においてセスナ社のシェアがあまりにも突出していたため、小型機全般をセスナ機と呼ぶようになったのが由来です。(ちなみに、セスナ社はジェット機も作ってます)
もう少し詳しく説明すると、全長8.2m、重量約750kg、飛行速度約時速200km、定員4人、燃料最大約200リットル搭載可、飛行可能時間約6時間、航続距離1200kmというスペックですね。エンジンはライカミングという会社の製造する180馬力空冷式エンジン、排気量は約6000ccです。(数値に関してはかなりザックリと割ってます)

型番は異なりますが、実機の写真です。
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高翼機(翼が屋根に付いてる)なので景色も良く見えますし、とりあえず、気持ちよく空を散歩するならコイツで決まりというワケですw

イメージをつかむため、一般的な自動車と比べてみましょう。まず全長ですが、一般のセダンが4m程度であることを考えると約2倍といったところでしょうか。重量は750kgと車よりは幾分軽いようですね。エンジンは車と同様ピストンエンジン。ただし、6000ccとかなりハイパワー(一般車1500cc程度)。ガソリンタンクもデカく、普通車の5倍くらい入ります。特筆すべきは航続時間ですね。搭載燃料の量にも関わらず、飛んでいられるのは6時間程度。そうです。飛行機って、実はかなり燃費が悪いんです。

次は燃料の設定です。
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実世界では燃料タンク内で結露が起こることを避けるため、航空機はフライト後燃料を満タンにしておくのが普通です。(結露した水分が燃料タンクの底に溜まり、そのままエンジンに送られるといろいろ不味いです) というワケで、燃料は初期設定のMAXの100パーセントで行きます。
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あとペイロード(人や荷物などの重量物)の設定ですね。こちらも初期設定の170ポンド(約77kg)の人間2人が乗っているとします。
荷物室に手荷物5ポンドを設定してみましょう。
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次は出発地ですね。
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FlightSimulatorXでは実際の空港情報に基づき世界中の30000もの空港が収録されています。今回は八尾空港から出発します。“フィルタ”から「国→都市…」と探していってもいいのですが、空港コードの4桁を入力すれば手っ取り早いです。八尾空港のコードはRJOYなので、これを入力。さらに駐機場の番号も指定します(ちなみに、駐機場やゲート番号は実際の飛行場のそれとは異なるようです)。
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時刻の設定です。
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お好きな季節、時刻をどうぞ。余談ですが、季節が変わると地上の風景も(雪景色などに)変化します。
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最後に気象ですね。
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この気象とやら、実際のフライトでは非常に重要な要素です。これだけ技術が発達した現在においても、気象は航空機に多大な影響を与える要素であり、また場合によっては危険な障壁となりえます。
FlightSimulatorでは詳細に気象を設定することも出来ますが、インターネットに接続して現在の実世界の気象データをダウンロードしてゲームに適用するのが手っ取り早いです。
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さて、ようやく出発の準備が整いました。


と言いたいところですが、実際のパイロットは離陸前に空港事務所などでいくつもの天気図を確認します(加えてフライトプランも提出します)。著作権の関係で直接このブログに画像を転載するわけにはいかないのですが、以下のリンクで最新の天気図を確認することが出来ます。
ASAShttp://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=asas&cat=e1
FSAS24http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=fsas24&cat=e2
AUPQ78http://n-kishou.com/ee/exp/exp01.html?cd=aupq78&cat=e1

それぞれサラッと見てみましょう。
ASASについては中学校の頃に習った天気図の見方と同じです。等圧線があって、前線があって、風向きを表す旗があって…。近くに前線や低気圧、気圧の谷があると天気は悪いですが、そうでなければ(ものすごく乱暴ですが)大丈夫です。

FSAS24についてはASASの見方と同じですね。ASASより24時間後を予測しています。

AUPQ78については等高線(等圧線ではなく)や湿数など、話がややこしいので割愛します。大雑把にいえば、上空の大気の状態を表しています。

では、今度は文字で発表される気象情報についても見てみましょう。

METAR
各空港ごとに発表される現在の気象状況ですね。こちらで全国一覧確認できます。
気象情報を文字で簡素に表したもので、一見暗号のように見えますが、書き方のルールは全て体系化されているので要領さえ覚えれば解読は容易です。
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雲の情報について少々補足しておきます。パイロットは計器飛行方式と呼ばれる、管制官の指示に従いながら飛行する場合を除いて、基本的に雲の中を飛行してはいけません。もっと言えば、雲に近づきすぎてもいけません(VMCといって、高度によって細かく気象条件が定義されています)
雲が多い状況だと雲の下を飛ぶことになるのですが、雲の底(シーリングといいます)低いと地上と安全に飛行することが出来なくなりますので、単に晴れか雨かや視程以外にも雲の情報にも注意する必要があります。


ATIS
これは大きな空港から自動で一方的に音声送信されるMETARのようなものです。大きな空港では管制官との無線交信の他に気象情報専用の周波数が別途設けられており、パイロットは管制官に問い合わせることなく機上の無線をこの周波数に合わせるだけで簡単に空港の気象情報を入手できます。
ATISの読み方はMETARのそれとよく似ていますが、FlightSimulatorではすべて日本語字幕で表示されますので読み方は割愛させていただきます。

さて、ようやく準備が整いました。ゲームに戻り、フライトボタンをクリックします。
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読み込みが終わるとセスナの計器パネルがデカデカと表示されます。黄色で囲っているツマミやボタン以外は全て弄れるのですが、それらメーターや各ボタンをすべてを解説するのは大変ですので、今回の飛行で使用する必要最低限の計器のみ紹介しておきます。
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まずは@は対気速度計です。空気に対する速度で、単位はノットです。1ノット約1.9km/hです。、白と、色が付いていますね。簡単に説明すると、飛行中、超えてはいけない/超えない方がいい速度を表してます
たとえばの線は最大速度で、これよりスピードを出すと風圧で飛行機が壊れてしまいます(最悪は空中分解)。飛行機は高高度から下り坂のように勢いに乗って加速させることが出来るため、調子に乗って急降下するとヤバいです。
次はですね。このゾーンは飛行機が壊れることはありませんが、「乱気流の中だとこの限りではないよ。」という速度域です※この他にもVaという乱気流通過速度というものがあるのですが、ここでは割愛します。
は通常の速度域です。普通に飛ぶ場合はこの速度域で飛んでください(実際には黄色と緑の境界より少し下で飛んでください)。38ノットの部分で途切れていますが、これは飛行機があまりにも遅い速度だと失速してしまうためです。飛行機は前に進まないと飛べません。
白はフラップという装置を使った際に許容される速度域です。フラップについては後述。


スミマセン。何だかダラダラ解説が続いていますね。

もう出発しちゃいます!
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なお、ATC(管制官との交信のこと)とナビゲーション(地図を見て風を考慮して時間を計測しながら飛行すること)は一切ナシの方向で行きます。ATCはそれだけでも本が一冊書けるくらい奥が深く、またナビゲーションの手順を一つずつ書くのも現実的ではないため、この記事では>隣にコパイロットが同乗しており、管制官との交信や航法は全て彼に任せているものとします。
同様に、一部の航空機の操作に関してもFlilghtSimulator側で自動化させます。

ピリオドキーを押してパーキングブレーキを解除、少々強引ですがそのままUターンします。
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滑走路までタキシング(航空機を地上で移動させること)させます。速度は人が駆け足するくらいがいいでしょう。
※前が見えやすいよう、計器パネルを縮めています。
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滑走路の手前の停止線でいったん停止、チェックリストに従い離陸前の点検を行います。チェックリストはゲーム上の画面でワンクリックで確認できます。
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離陸は簡単です。数秒かけてスロットルを全開にするだけでOK。実機ならこの離陸直前のタイミングでトランスポンダをALTモードにします。
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トランスポンダとは地上のレーダーに自機の速度や高度を送信するための機器です。地上の管制官はレーダー画面を見ながら業務にあたっていますが、航空機はただの影にしか映らないため、特にその高度は判別できません。そこで、航空機側にトランスポンダの搭載を義務または推奨することで、レーダー波とは別に質問電波を発射、各航空機搭載のトランスポンダがこれに応答することで「レーダー画面上に航空機の高度、速度などを合わせて表示させることで、より管制業務の効率化、安全化を図っています。

高度1000フィートで天王寺に向かってみましょう。
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途中で気が付いたのですが、なぜか地下鉄谷町線が露出してますね。他にも、海底トンネルが橋になっている等、いくつか実世界との相違があるようです。
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さて、空港から9km以上離れたら、自由に飛んでみましょう。Flight Simulatorでは有名な建物はゲーム内で特別にモデリングされたオブジェクトとして再現されています。例え他の空港のテリトリー(管制圏といいます)に勝手に侵入しても怒られる心配はありませんので、自由に散策してみましょう。

オマケ
前に機上から撮った写真をFlightSimulatorと見比べてみました。
FlightSimulatorX
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実世界
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
シミュレーターなんかをお持ちでえらく詳しく解説されていると思ったら、本物に乗られる方だったのですか^^;
知ってる景色とか、普段見上げる高いビルなんかを空から見るのはさぞかし面白いというか気持ち良いのでしょうね。
フィンブル
2013/12/28 23:20
コメントありがとうございます。
このFlightSimulatorは建前は娯楽用ですが、一部の航空学校でも訓練機材として実際に使用されるくらいリアルに作られています。何でも、最近は「FlightSimulatorで練習したよ」という新米の訓練生が、最初から離陸から着陸までを一人でやってのけることも珍しくないんだとか…
本物は事前準備や規則遵守など色々大変ですが、シミュレータやgoogle earthでは体験できない世界が見えて面白いですよ。
かめんぎ
2013/12/29 00:56
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